今日で2月も終わる。
2月7日から始まった決算・確定申告の指導がちょうど佳境を迎えている。
当会では、事業者が急激に増えていく時期と会社法の改正で、
いわゆる「1円株式会社」が設立可能となった時期がちょうど重なったため、
法人の割合が比較的高い。
また、事業者の入れ替わりが激しいことから、商工会が指導する個人の事業者は、
会員数の増加ほどは増えてはいない。
それでも、この時期は毎日4人から、多いときには10人以上の会員が
指定された時間に相談に訪れている。
ちょうど3週間が経過し、折り返しを過ぎて、決算・申告相談も佳境を迎えている。
毎年のことなので、ほとんどの会員が指定された時間に訪れ、
「制限時間」の90分で、ほぼ予定どおりに決算書を仕上げ、
消費税と所得税の確定申告書を作成していく。
しかし、なかには時間内に完成しない会員もいる。
本人の準備不足が多いが、複雑な会計処理や税務処理が必要なケースもあり、
税務署や国税庁、税理士に問い合わせなどが必要なこともある。
商工会職員の「手に負えない」場合は、税理士を紹介することもあるが、
繁忙期に飛び込みの案件が舞い込むのは、税理士も大変だと思う。
本人が書類や証憑書類などを探すなど、
時間さえかければ、商工会の職員でも対応できるものはいいが、
時には、税理士に見放された「困った事業者」が突然来所することもある。
商工会とすれば、商工会法や、その設立の趣旨から言って、できるだけ支援する。
時には土日返上で1人の相談者に係らなければならいな時もある。
担当した職員の休日勤務手当や事務所の電気代や暖房代を計算すると、大赤字だ。
それでも「適正な申告」のためには、止むを得ない。
あと2週間余り、そんな相談者が来所しないことを祈るしかない。
25日の日曜日に、ピョンチャンオリンピックが閉幕した。
17日間の喧噪と盛り上がりが一段落し、しばらくは余韻に浸るニュースも続くだろうが、すぐに2020年の東京オリンピックへと話題は移っていくはずだ。
その東京オリンピックの、いわばオリンピック景気で、
東京は人手不足が顕著になりつつあるという。
建設関係はもちろんだが、観光業や宿泊業などの人手不足も懸念されている。
オリンピックは開催日が決まっており、その関連だけはなんとか間に合わせたとしても、
そのしわ寄せが、オリンピック関連以外の建築や工事に出てくる。
オリンピック関連の工事は、優先的に進められるから予算も潤沢だ。
いきおい工事単価も上がり、山梨を含めた周辺から下請業者を集める。
その影響を受けるのは、人手をオリンピック関連の工事に取られた周辺各県の業者で、
既に工期が間に合わない事例がいくつも出ているという。
ある町内の業者に聞いたが、半分あきらめている様子で、
「しかたない。オリンピックには勝てないよね」
と言っていた。
東京オリンピックの日程はほぼ決まっている。
7月24日の開会式に先駆けて、22日にサッカーが始まり、
閉会式は8月9日に予定されている。
冬季より夏季の方が長いといっても、19日間だ。
今回のオリンピックは33競技339種目と過去最多で、
競技数も多く、馴染みのある競技がある分注目度も高い。
しかし、予算が数百億円から数千億円規模で上下する事態は、国民には理解し難い。
国と東京都の綱引きもそろそろ飽きたが、
数兆円の予算が、オリンピックの後に生きてくることを期待したい。
大雪や噴火、地震対策より優先してお金をかけているのだから。
2月に入って、山陰から北陸、東北にかけて、特に日本海側に大雪が降った。
北陸などでは、1,500台もの車が立ち往生し、
ニュースを見るたびに3年前の大雪を思い出した。
山梨は、観測史上に残る大雪で、交通から生活、産業全体が大混乱し、
大きな被害が出た。
そういう言い方は不謹慎かもしれないが、
山梨に比べると雪に慣れているはずの北陸でさえ、大きな被害が出たのだから、
今年の雪はかなり異常なのかもしれない。
日本海側に雪を降らせるのはオホーツク低気圧だ。
この低気圧は、冬になるとシベリア高気圧に押されて日本列島まで南下してきて
雪を降らせる。
天気図を見ると、日本列島に南下してきた低気圧の雪雲は、
北アルプスと南アルプスに阻まれて停滞気味になる。
そのため、北陸や長野では雪が降るが、
その分、湿り気をそこで落とし、山梨や群馬では、
「かかあ殿下と空っ風」
の風土になる。
今は、天気予報が発達し、ニュースなどで雪雲の動きを時間を追って見せるから
南アルプスに阻まれた雪雲が、山々に沿って次々と北上し、
甲府盆地まで到達しない様子がよくわかる。
そう考えると、長野には申し訳ない気もするが、
盾となって雪を防いでいる南アルプスの「役割」は極めて大きい。
自然の成せる技とはいえ、
山の向こうの大雪を考えると、南アルプスには感謝しなければならない。
書初めではない、書溜めである。
この職員フログも、「全然更新されていない」というご批判を受け、
去年の6月から、ウィークデーはほぼ毎日更新してきた。
しかし、仕事の一部とはいえ、来客や急な仕事も入ったりして、毎日書くのは至難の業だ。
大概朝早く来て書くことが多いが、
最近はストーブや加湿器の準備に時間をとられ、始業時間前に書けることが少なくなった。
そこでズルをして、書溜めることになるわけだが、あまり何日も書溜めると、
突然大きな出来事があったときに、これを無視したブログになり、
内容によっては、とんちんかんなブログになるリスクがある。
それをなるべく避けようとすると、せいぜい書溜めても2日か3日だ。
それでも、毎日丹念にブログを書くブロガーからは、邪道のそしりを受けることは免れまい。
もちろん本来のブログの書き方ではないことは百も承知だが、
更新されないという批判よりはまだましだと思って、
せっせと書溜め、1日でもストックがあると何となくホッとする。
そんな内情を書くこと自体も邪道かもしれないが、
ネタに困ると、これでも1日分クリアだ。
徒然草の吉田兼好がこんな名言を遺している。
「何事も期待せぬ事。それが肝心」
このブログを読んでくれる奇特な人に、
この言葉を贈りたい。
今日2月22日は、2がゾロ目で並ぶ日だ。
だからなんだ、といわれればそれまでだが、
1年のうちに、同じ数字が3つ以上並ぶ日はそんなにない。
2つのゾロ目の日は結構何日もあるが、3つ並ぶ日は今日を含めて3日しかない。
今日以外だと、1月11日と11月11日だが、
ゾロ目は縁起を担ぐ人が多い。
昔、一世を風靡したパチンコのセブン機は7が3つ揃うと大当たりだったが、
今でもたまに車のナンバーで見かけることがある。
車のナンバープレートが自由化され、
誕生日や名前など、語呂合わせの番号を見かけるが、
日本では末広がりと言われる8並びが目立つ。
漢数字の「八」なら末広がりもわかるが、
アラビア数字だとあまり実感がない。
ニュースか何かで、香港のナンバー事情を見たことがある。
香港では、8並びが縁起いいとされ、
そのナンバープレートが高額で取引されているという内容だった。
香港では財産が貯まることを「発財」といい、その発と8の発音が似ているからだという。
高額で取引される理由がもうひとつあって、
香港では、車のナンバーは、車ではなく、人に対して発行している。
つまり、車を買い替えても、その縁起のいいとされるナンバーはそのまま使えるらしい。
日本ではとても考えられないが、土地の狭い香港ならではのことかもしれない。
最近は、ご当地ナンバーも増え、白いナンバープレートの軽自動車まである。
ナンバーの色で軽と普通車を見分けることも難しくなった。
この背景には、カメラなどの技術の飛躍的な進歩がある。
交通違反などの際、ナンバーで車を特定できる割合は99%を超えているという。
つまり、どんなナンバープレートでも車の特定が容易になっているということだろう。
そもそもゾロ目のナンバーを選ぶ人は、自分の趣味で選んでいるのだから、
特定されて困ることはないわけだが、車への愛着も深いに違いない。
2月9日に始まったピョンチャンオリンピックも、残すところあと5日。
今日は、男女ともスピードスケートのチームパシュートの決勝がある。
選手層の厚い日本の得意種目で、特に女子は世界一と言われている。
期待したい。
この競技は、1チーム3人で、リンクの対角から同時にスタートし、
どちらが早くゴールするかを競う競技だ。
対角のスタート地点を通過する時に、相手チームとの差が分かるから、
どちらがどれくらいリードしているかは、その時点で判断する。
400mのリンクを、男子8周(3,200m)、女子6周(2,400m)するうちに、
差が開く場合と、逆転する場合とあって、距離が長い割には見ていても面白い。
チームパシュートとう競技は、自転車競技にもあって、日本語では
「団体追い抜き」と訳されている。
英語では、pursuitというスペルで、追跡とか追撃という意味だ。
チームの3人は、交互に先頭に立ち、
後ろの2人が空気抵抗を減らして引っ張られるようにしてスピードを維持し、
周回中に相手を追い抜いたら、その時点で勝ちとなる。
ただ早く滑ればいいのではなく、チームの全員が、
最低一周は先頭で走らなければならないというルールがある。
このあたりが戦略の妙で、
ただ力のある選手が先頭を走ればいいというものでもないらしい。
スピードのある選手と持久力のある選手がいて、
その日の調子も加味し、コーチも含めて事前に十分話し合い、
予めシミュレーションをする。
しかし、当日のレースの状況で、これは柔軟に変更される。
負けていても、頑なに当初の予定通りレースをしていたのでは、メダルは遠い。
そう考えると、臨機応変に対応できる準備をしておき、
その場面に応じて柔軟に対応する考え方は、商工会の支援や業務にも十分に参考になる。
商工会にはメダルはいらないが、完走はしなければならない。
今日2月20日は、12年前に、お隣の中央市が市制を施行した日だ。
同市は、田富町、玉穂町、豊富村の2町1カ村が合併して誕生した。
平成の大合併は、本県では平成15年から平成22年まで続いた。
それまで長らく「県下64市町村」というフレーズが耳に残っていたが、
合併の続いたこの8年間は「今、市町村の数はいくつだっけ」と
よく数えたりしたことを思い出す。
今は、何と県下27市町村で、37もの市町村がなくなり、
平成の大合併の成功例だと聞いたことがある。
商工会も、合併前は長らく47商工会の時代が続き、
ちょうど都道府県の数と同じだったことから覚えやすかった。
商工会と商工会議所は、1市町村1商工会(会議所)が原則で、
重複はイレギュラーとされてきた。
本県では重複はなかったが、静岡や長野では、
商工会議所地域に商工会があるところが何か所もあった。
合併でそれも随分解消されたが、まだいくつかはそのままらしい。
本県の商工会数は、現在23と半減した。
これに伴って職員数も減少し、最盛期(最多期?)は、
確か220名を超えていたが、今は170名と50名も減った。
もちろん、市町村と同じように商工会も効率化を図ってきたが、
効率化できない部分もあり、小規模企業振興基本法の制定などで、
仕事の幅も広がり、職員の負担は増えている。
ただ、少子高齢化の進展や事業者数の減少傾向を考えると、
現在の人員規模で賄える商工会の業務範囲を探りながら、
スクラップ&ビルドを続けて行かないと、存在意義を問われることになりかねない。
市町村合併が商工会に突き付けた課題は決して小さくはない。
28日しかない2月は、あと10日で終わる。
月給制の商工会職員は、実勤務日数が少なくて得な気もするが、
小の月でさえ30日まであるのに、忙しい決算・確定申告の時期に、
2日も短いのは大変だ。
どうして2月だけが短いのか、疑問をもって調べてみた。
これには、ローマ時代からの深い因縁と当時の皇帝のわがままが関係しているらしい。
ローマ時代は、1年が3月から始まっていた。
官公庁や学校の年度初めが4月からと同じようなものか。
したがって、2月は1年の最後の月だったため、端数調整されたらしい。
それに加えて、ユリウス歴で有名なローマの独裁官ユリウス・カエサルが、
紀元前45年に、奇数月は31日、偶数月は30日と定め、
1年を1月からに改めた。この時点では2月は30日まであったらしい。
ところが、8月(AUGUST)の語源となったローマ帝国の初代皇帝アウグスティスが、
単なるわがままで、自分の誕生月の8月を大の月、つまり31日にしたため、
その煽りを受けて2月が短くなったという。
つまり、この暦が2,000年も続いているわけだ。
しかし、全世界で長い時間をかけて定着してきたものを、
いざ変えるとなると、おそらく大混乱を招く。
かくして、2月は2,000年もの間短いままである。
その2月に、節分や恵方巻きがあり、建国記念の日があり、
おまけにバレンタインデーまであるから、結構イベント盛りだくさんの月だ。
記録的な大雪に見舞われた北陸や山陰などでは、イベントどころではないとも思うが、
2月が29日まである閏年には、夏のオリンピックまで開かれてわかりやすい。
ちょうど今年は2月に冬期五輪がピョンチャンで開催中だ。
2月は、「冬来たりなば、春遠からじ」がしっくりくる季節だ。
この冬の先に暖かい季節が来ることが確実だから、厳しい寒さにも耐えられる。
小規模企業の業況にも通じるものがある。
決算・申告が始まって一週間が過ぎた。
日時指定で呼び出しているから、今のところ比較的順調に予定の会員を「消化」している。
我が国は、シャウプ勧告以来の自己申告制度だが、
複雑な所得税や消費税の決算・申告を自分でできる人は少ない。
自分でやってきてチェックだけを受ける会員も2、3人いるが、
ほとんどが高齢の会員で、しかも税法が変わっているという意識が薄いから、
チェックしてみると、勘違いしていることがある。
説明しても理解してもらえない場合は、
派遣税理士の指定日に再度来所してもらい、専門家の税理士から説明してもらうが、
本人が勝手な解釈をしているため、税理士が苦労するケースもある。
2月の中旬を過ぎると、指定時間内に所得税、消費税が終わらない会員が出始める。
本人の準備不足が最大の原因だが、
決算書の4ページの貸借対照表(B/S)を作ると、通常10万円の青色申告特別控除が
65万円となるため、「無理に」B/Sを作ってくる会員が多いのも原因のひとつだ。
貸借対照表を作るには、日々の取引の記録を記帳することはもちろんだが、
12月31日現在の現預金をはじめ、事業主貸や事業主借などが
全て1円まで合っていなければならない。
出納帳はもちろん、経費帳などが付けてないと、まず合わない。
それを決算書を作成する際に、自分である意味強引に合せてくると、
その間違いの箇所を見つけるのに時間がかかる。
来年以降の税制改正で、その貸借対照表を付けた場合の青色申告特別控除が、
55万円らに引き下げられると言われている。
ただし、電子申告をするか、帳簿の電磁式記録、つまりデータ保存をすれば、
これまでと同様65万円の控除が受けられるらしい。
この税制改正は、まだ確定したわけではないが、
方向とすれば、税務署にとって「手のかからない」申告者には、
特典を残そうとする考え方が見え隠れする。
徴税コストの観点も大切だが、納税者の実態にも目を向けて欲しいと思う。
日の出が日に日に早くなっている。
冬至から1カ月半以上経っているから当たり前と言えば当たり前だが、
甲府盆地でも6時半過ぎには日が昇る。
2月の早朝はまだ寒さは厳しいが、御坂山系から太陽が顔を出し、
朝日が盆地に差し込むと一気に気温が上がる。
露天の駐車場に車を停めていると、朝フロントガラスに霜が付いて、
すぐには発進できない。
薄手の保温シートでフロントガラスを覆っておくか、
霜取りスプレーをかけないと、前が見えないのだ。
日の出が早くなって、朝日が霜を溶かしてくれればいいと思うが、
不思議なもので、日の出がもっと早くなる頃には、最低気温が氷点下ではなくなり、
霜も付かなくなる。
調べてみると、3月に入ると6時過ぎには日が昇る。
その頃になると、当然日の入りも遅くなり、6時近くまで明るい。
1月31日の理事会で、職員服務規程が改正され、早出遅出の勤務体系が導入された。
1日の勤務時間を変えず、午前5時から午後10時までの間で、
早く出てきて早く帰るか、遅く出てきて遅く帰るという勤務を認めるものだが、
職員の個人的な都合で自由に選択するのではなく、
仕事で必要な場合に限って、予め命令しておくもので、
当会のような夜間営業の飲食店の多い地域では、
仕事の効率化につながる。
日の出が早くなり、日中が明るい方が早出遅出も命令しやすい。
6月の夏至の頃になると、日没は午後7時過ぎになる。
会員数が1,000人を超えたが、まだ非会員も多く、組織率は60%には届かない。
夏至の頃には、もう一度会員加入に本格的に取り組みたいと思う。
⇒ michi (04/25)