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ハンコを押す前に…
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    ここのところ弁護士への法律相談が増えている。

    取引全般がアメリカナイズされてきて、これまで信頼関係に基づく口約束だったものが、

    契約書を交わす形態になりつつある。

    昔、ある大型店にテナント入居した外国企業が、数十ページの契約書を日本から送ったら、

    数百ページになって送り返してきたという話を聞いたことがある。

    契約で曖昧さを排除し、明確にすることはいいことのように思えるが、

    文書に明文化されたことを逆手にとった悪質な契約も出てきている。

     

    一般的に小規模事業者は契約がニガ手だ。

    詐欺まがいの契約も散見される。

    一旦ハンコを付いてしまうと、もう後戻りはできない。

    相手はハンコを付かせることが目的で、それまでは都合の悪いことは決して言わない。

    つまり、契約すればどんなにメリットが多いかを強調し、

    万が一成果や効果がない場合でも、契約に基づく支払を淡々と請求する。

     

    一番危ないのは、

    「あの会社も契約しましたよ」と

    こちらの知っている会社や競争相手の名前を挙げるケース。

    しかし、裏を取る時間的余裕を与えられないから、

    それがホントかどうか確かめようがない。

    そこで「あそこが契約したのなら」とついハンコを押して後の祭りとなる。

     

    昔、ある飲食店が大手サイトと契約する際、電話があって伺ったことがある。

    確かにネット販売は魅力で、そのサイトも日本を代表するような大手だった。

    契約の営業に来たのは、そのサイトの下請け会社の担当者だったが、

    お店に伺って、一カ月の販売個数と利益、宅配の手間などを店主に説明して、

    「儲けにならないし、5年も続けるのは大変だ」と説得したら、

    契約先の担当者が「もうハンコを頂きました」と笑顔で契約書を見せた。一足遅かった。

    その契約には中途解約条項はなく、契約期間が終了するまで、

    その店が毎月無駄な支出を強いられ、それが5年も続いたことは言うまでもない。

     

    契約をする前に、いやハンコを押す前に、もう一度考えてもらいたい。

    そして、ハンコを押す前に商工会に連絡がほしい。

    | shwusr | 07:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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