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    腐草為蛍
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      昨日6月11日は、72候のひとつ「腐草為蛍」だった。

      まず、これを正確に読める人は3%未満だろう。

      漢字の意味から推測して、「腐る」と「ホタル」は何となくわかるが、

      その関係が検討もつかない。

      これは、「くされたるくさほたるとなる」と読むらしい。

       

      意味は、昔は、腐った草が蛍に生まれ変わると信じられていたことから、

      そろそろ水辺に蛍が舞い始める季節ということ。

      地域によって蛍の舞う時期には差があるが、

      そういえば、5月の下旬頃だったか、

      当町の風土伝承館杉浦醫院で、蛍の飛び交うなかで、

      太鼓やオカリナの音色を楽しむ「ホタル夜会」が開催されたと聞いた。

       

      その昔、水資源が豊富な当町は、清流のあちこちに蛍が飛び交う

      のどかな田園風景が広がっていた。

      都市化が進むとともに、町では、町民憲章の第1章に

      「自然と調和した美しい町をつくります」と謳い、

      新旧住民のふれあい活動の場づくり、故郷を愛する心とボランティア意識の高揚等を

      昭和町の象徴であった源氏ホタルの復活活動に託した。

      町には、源氏ホタル愛護会などがあり、蛍の復活に向けた活動を続けている。

       

      蛍の寿命は短いと思っている人もいるかもしれないが、

      短いのは成虫になってからの期間で、約2週間しか生きられない。

      しかし、その前が長く、約1年を幼虫のまま水生昆虫などを食べて水中で暮らす。

      成虫となってからは、口が退化しているため、水分しかとらない。

      成虫の蛍は繁殖のみに専念し、発光するのは、求愛行動だという。

       

      草が腐って蛍に生まれ変わるという考えには、昔の人のロマンを感じる。

      いつの日か、昭和町に清流が蘇り、蛍の柔らかい光が飛び交うことを期待したい。

       

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