睦月
2018.01.30 Tuesday | category:雑感
早いもので、ついこの間年が明けたと思ったら、もう1月も終わろうとしている。
月日というのは少しオーバーだが、時が経つのが早い。
1月は睦月といわれるが、「睦」は「仲睦まじい」などに使われることばで、
正月に、家族や親族が集まり、睦み合うという語源が有力らしい。
しかし、睦月はそもそも旧暦の呼び名だから、
現在の暦では、1月下旬から3月上旬の頃を指す。
今では、新暦でも1月を睦月として表しているが、
旧暦の睦月と実際の陽気には約1カ月のズレがあることになる。
俳句のことは詳しくないが、季語で考えると、
梅の花がほころびるのは、旧暦では睦月で、
新暦では2月のはずだ。
そういえば、おととしの暮れだったか、
ホームセンターの在庫一掃処分で買った鉢植えの紅梅が、
1月だというのに、もう満開を過ぎて散り始めている。
品種改良や栽培技術の向上で、季節感がかなり曖昧になった。
それは、ちょうど旧暦と新暦のズレを補って余りある。
睦月の次は如月。
寒さがぶり返して、「衣更着」、つまり、衣服をさらに着る月というのが、
有力な語源らしい。
もちろん、旧暦の呼称だから、3月になって暖かくなる頃に
寒さがぶり返すという意味だ。
寒波で最低気温を更新したというニュースを見ると、
寒さがぶり返してもいいから、早く暖かくなってもらいたいと思う睦月である。
⇒ michi (04/25)