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蟋蟀在戸
2018.10.17 Wednesday | category:雑感
明日10月18日は七十二候のひとつ「蟋蟀在戸」だ。
といっても「蟋蟀」は、虫らしいことはわかるが、漢検一級でもなければまず読めない。
これは「きりぎりす」と読むらしい。
つまり「蟋蟀在戸」は「きりぎりすとにあり」と読み、
戸口でコオロギのような秋の虫が鳴く頃と言う意味で、今の時期ならではの季節だ。
なぜコオロギかというと、昔はコオロギのことをキリギリスと呼んだそうだ。
そういえばそんなことを聞いたことがあったので、ネットで経緯を調べてみた。
平安時代の古今和歌集に
「秋風に綻びぬらし藤袴つづりさせてふきりぎりす鳴く」
という歌があって、この「つづりさせ(つづれよ、刺せよ)」というのは、
実はコオロギの鳴き声らしいのだ。
それが鎌倉から室町時代にかけて、
キリギリスは、今のバッタに似た緑色の虫を指す呼び名となり、
コオロギの呼び名が一時消えてしまった時代があったらしい。
その後、コオロギが復活するのは江戸時代で、
その頃にはそれぞれの虫が今の呼び名となっていたという。
ところが、コオロギとキリギリス以外にも、
「改名」、いや名前が「逆転」した虫がほかにもいた。
例えば鈴虫と松虫は平安時代には呼び名が反対で、
鈴虫を松虫、松虫を鈴虫と呼んでいたといわれている。
カマキリとトカゲも呼び名が逆だった地域もあるという。
いずれにしても、七二候の蟋蟀はキリギリスと読むが、実はコオロギのことで、
10月18日頃になると、それが戸口にいるような季節という意味だ。
いよいよ秋が深くなり、すぐ紅葉の季節になる。
七二候にはそれぞれ「云われ」があり、調べるとおもしろいが、
読めない漢字にはちょっと閉口するときもある。
⇒ michi (04/25)