暦の関係で今年は今日が仕事納めだ。
業務だけでなく、大掃除や花壇の草取りなどに追われているうち、
もう既に冬至を過ぎて、日はまた長くなり始めている、はずだ。
経営指導員は、年末までが期限の持続化補助金の取りまとめで忙しいうえ、
ここにきて融資も何件ずつか抱えて、バタバタしていた。
新年号の会報もいつもより「押して」の発行となり、
あれやこれやで、一緒に配るビジネスノートの配布が今週となってしまった。
会員への配布は、年間2回は65人いる商工振興委員にお願いしているが、
その振興委員への依頼が例年より1週間ほど遅れてしまった。
先週あたりから、何本か
「ビジネスノートの配布はまだか」
という会員からの電話も頂いており、心苦しかったが、
会員の増加とともに、商工振興委員に配布してもらう準備だけでも丸1日以上はかかり、
言い訳だが、結局、今週の配布となってしまった。
特にビジネスノートは、仕事に活かせる情報が載っているだけでなく、
手帳やダイアリーのように日々の記録などが記入できるため、
重宝に使って頂いている会員が意外に多い。
少し前までは、保険会社や金融機関などが、
立派な装丁のビジネスダイアリーを年末に配布してくれたが、
バブル崩壊が原因なのか、スマートフォンの普及のせいだろうか、
そういったものが配られることはほとんどなくなった。
商工会のビジネスノートは、そんな状況のなかで「しぶとく」発行し続けており、
ことしも何とか年末には会員の手元に届けることができそうだ。
来年は閏年で東京オリンピックも開かれる。
いい年になることを願いたい。
11月29日から12月1日まで、週末の3日間、
イオンモール甲府昭和のさくら広場で開催した逸品フェアが大盛況のうちに終了した。
屋内でのフェアとはいえ、天候にも恵まれ、
イオンには多くの来店客が訪れ、会場は多くの人で賑わった。
出展した13店も思い思いの工夫を凝らして臨み、
用意した商品を完売した店が続出した。
まだ集計途中だが、全体の売上も予想を大きく上回ったようだ。
出展にあたり、13店にはそれぞれの思惑もあった。
初めての、どちらかというと畑違いのあまり馴染みのない商品を販売し、
初日の反省から試食品を用意したら、残りの2日間はたちまち完売した店や
店でしか出したことのないメニューをテイクアウトで販売し、
3日間とも完売した店など、それぞれに自信にもなったところが多かった。
次回への反省点や改善点もいくつかあった。
出展者の多くに共通するのは、せっかく魅力ある商品やメニューがあっても、
あまり知られていないこと。
来店しないと伝わらないおいしさや品質を店の紹介や案内チラシなどを用意し、
フェアでの販売を自店への誘客につなげる工夫も必要だと感じた。
フェアの盛況を目の当たりにし、
あるところから、フェアの常設のご提案もいただいた。
人手のない小さなお店が、たとえ入れ替わりに出展するとしても
大型店の一角への一定期間の出展を実現するには、ハードルがいくつもある。
それでも、そういった提案をいただくことが、この逸品フェアの成功を物語っている。
「センスが良すぎて商工会のイベントには見えない」
「もっと大きな団体がやるレベルの催しだ」
などと何人かからお褒めのことばをいただいた。
通算4回目となるこのフェアもワンランクアップした感がある。
連日深夜まで準備にあたった職員には、大きな励みと自信につながったはずだ。
来年はヨーカドーで開催の予定だ。
成功に浮かれてばかりはいられない。
さらにランクアップできるよう、今から気を引き締めて仕込みにかからなければならない。
今日から3日間、イオンモール甲府昭和のさくら広場で逸品フェアを開催する。
一昨年度もここをお借りして開催し、
昨年度はイトーヨーカドー甲府昭和店で開催したのに続き、
3年続けて大型店と連携して開催する。
これは、国に認定された経営発達支援計画に基づき、
小規模事業者の販路開拓に向けて、国の伴走型補助金を受けて開催するもの。
ことしは一味違ったフェアを目指した。
まず、出展者の商品やサービスなどのブラッシュアップに向けて、
専門家が直接お店などを訪れ、
平日2万人、土日4万人といわれるイオンモールの来店者にアピールできる
商品やサービスの改良に取り組んだ。
なかには、このフェア向けの特別な新商品を考案したところもある。
イオン来店者の反応次第で、新たな商品として売り出す意気込みだ。
会場のディスプレイは経験豊富な専門のデザイナーに依頼し、
会場設営も県内外でイベント設営に実績をもつ業者が請け負う。
これまで数カ月、職員はもとより出展者も様々な準備をしてきた。
いよいよ今日から本番だ。
出展ブースの前をひっきりなしにお客さんが往来する状況で、
自分の店の商品やサービスが果たしてイオンモールのお客さんに受け入れられるのか。
関心のない客は素通りだし、興味をもったお客さんにどうアプローチするか。
フェアが終わったら、イオンのバイヤーからの専門知的なアドバイスも受けられる。
自店の商品などにお客さんを惹きつける魅力があるのか、
もしないとすると、それは価格なのかパッケージも関係するのか、
そもそもその商品自体に力がないのか。
いろいろなことが考えられる。
このフェアが幕を閉じたら、それで終わりではなく、
フェアでの経験を活かして、「次」につなげてもらいたい。
11月17日、18日の両日、一泊2日で、本会役員や商業・工業部会の役員が
山形県を視察研修した。
研修の主目的は白鷹町商工会が平成29年度から町に要望して実現した
町版の持続化補助金とその活用状況。
研修には町長と担当課長に加え、県議も同行していただき、
町の小工業振興施策への意欲に先方も驚いていた。
白鷹町は江戸時代から紅花(ベニバナ)の産地として知られていた。
ベニバナは赤い染料としてだけではなく、口紅の原料として、
江戸時代には同じ重さの金と同額で取引されていたという。
白鷹町はこれ以外にも白鷹紬、深山和紙、最上川にある日本一のアユの簗(やな)など、
特産品や資源に溢れた町。
特産品の乏しい当町にはうらやましい限りだが、
東北の他県と同じように過疎に悩まされており、
最盛期28,000人いた人口が、今は半減し、14,000人を割り込んでいるという。
そんななかで、国が創設した50万円を補助してくれる持続化補助金に注目し、
県と町が3年前から小規模事業者の販路開拓や売上向上に補助金を交付する制度を創設し、
白鷹町では、すでに162事業所がこれを受けて様々な取り組みを行ってきている。
この活用事業所の割合が、
何と町内小規模事業者の3分の2を超えているというからすごい。
さらに特筆すべきは、この持続化補助金を手段として、
経営発達支援計画の事業計画作成とリンクさせ、
補助金を活用して次の段階の新商品開発や販路開拓にチャレンジする意欲ある会員を
専門家派遣も含めた伴走型で支援しているところだ。
既に白鷹紬の小物や紅花の色を活かした名刺入れなど、
次々と新製品を開発し、事業者を支援している。
研修の際、白鷹町商工会の黒澤会長さんが、
「会員のために何ができるかを常に考えている」と何回かおっしゃっていたが、
その精神が役員をはじめ、職員にも行き渡っていると感じた。
遠く山形の地で頑張っている商工会と職員を目の当たりにし、
うれしさと誇らしさも感じた研修だった。
町の一大イベント「ふるさとふれあい祭り」は残念ながら大型台風の影響で中止となり、
商工会は、11月末から12月にかけてイオンモールで開催する「逸品フェア」に向けて
本格的な準備に取り掛かっている。
このフェアは、平成29年度から国の伴走型補助金を受けてスタート。
イオンモール甲府昭和とイトーヨーカドー甲府昭和店の2大大型店を会場に、
毎年交互に開催し、ことしはイオンの1階さくら広場で開催する。
出展者は、ことしも小売、飲食、サービスなど多彩な顔ぶれ。
店の前を「ひっきりなし」に人が往来する、あまり経験できない環境のなかで、
商品やサービスに対する消費者の反応を生で経験し、
商品などのブラッシュアップと売上確保などに努める。
ことしの逸品フェアは、事前に出展全店が専門家の指導を直接受けて、
フェアに向けた商品やサービスなどの改善に取り組んだ上で、フェアに望む。
経営者というのは、当たり前だが自店の経営に自信を持っている。
専門家とはいえ、他人のアドバイスを素直に受け入れることを嫌い、
経営の中身に立ち入ることを嫌がる経営者も少なくない。
それでも、当町のように店の入れ替わりが激しく、競争が厳しいところだと、
消費者動向はもとより、市場や経済全体への興味や関心を持つことを怠ると、
一気に思わぬ売上減を経験することもある。
先日、ある飲食店の撤退が決まった。
若い意欲的な経営者だけに残念だが、創業の準備時点から、
自店の経営やメニュー、消費者志向や競合などに対する検討や研究が
足りなかったのかもしれない。再起を祈りたい。
フェアでは、大型店のバイヤーの事前講習会や事後のアドバイスも受けられる。
以前、ある商品の販路開拓の際、量を減らして価格を抑え、
県産の原料を使うことをアドバイスしたことがある。
展示会などに出展したら、県外から大きい取引の引き合いが来た。
残念ながら、諸般の事情で断念したが、
今回のフェアでそんな商品が出てくることを期待したい
今日は今年度3回目の理事会が開かれる。
議題が7つに報告・連絡事項が8つ。
午後7時開会予定だから、役員は皆仕事が終わってからの会議だから、
8時半には終わりたい。
この理事会への提出議題も報告事項も、ここのところ増えている。
それだけ事業などが多いことの証だが、
役員の方々に提案、報告して、
商工会の事業や業務の内容をできるだけご理解いただくという側面もある。
特に、今日議題となる経営発達支援計画は、
当商工会が県下に先駆けて国から認定された計画だから、
必然的に真っ先に計画期間が終わり、国に再申請するものだ。
担当課長が何日間か電話も来客もシャットアウトして原案を作った力作だ。
先週、関東経済産業局の担当者が来県され、
次の5カ年の経営発達支援計画について直接ご指導いただいた。
前の経営発達支援計画の申請の際は、そんなありがたい指導はなく、
せいぜい事前にメールで送った原案に対して、
「この程度の数字でいいのですか」といった皮肉なコメントを付けて
返信してもらった記憶しかないが、
それでも雲を摑むような状況だった当時は、ありがたいと思った。
今回は直接指導を受け、質問までできる場を設けてもらったのは、
ほんとうにありがたかった。
この経営発達支援計画のなかで、
国が商工会などに求めている小規模事業者に対する「伴走型支援」を
経産局が商工会に対してやっていただいている気がした。
雑談のなかで、「全部の商工会や会議所に対してこんな指導をするんですか」と聞いたら、
「今年は少ないのでできますが、来年度はどうなるか」と不安そうに答えた。
1都10県を管轄する関東経済産業局管内の商工会、商工会議所数は
全国でも圧倒的に多い。確か620以上と聞いている。
これを全て「伴走型」で直接指導するとしたら、
5年間平均的に申請があったと仮定しても、年間120だ。
これを経産局の担当課3〜4人で担当するとしたら、一人年間30から40だ。
気の遠くなるような話で、
指導が終わって退出するとき、ドアの前で自然と深く頭が下がった。
久し振りのブログだ。
前回が8月初旬だったと記憶しているので、一カ月以上空いたことになる。
この一カ月、特に国に申請する2期目の経営発達支援計画の策定で、忙殺された。
といっても忙殺されたのは担当した課長で、
最後は数日別室に籠って作り込んだ。
今回の経営発達支援計画は、国のガイドラインが突然改訂され、
それまでの準備が無になるほど指針が変わった。
その大元は規模企業振興基本法の改正だが、
経営発達支援計画のガイドラインもこれに伴って改正された。
つい7月までは、今の一期目の経営発達支援計画の実績を踏まえて、
次の2期目を策定する指針だった。
ところが、新しいガイドラインは、前回の計画を踏まえず、
全く新しい計画として申請するように変わった。
普通に考えると、一期目も国が認定した計画だから、
その結果に基づいて新たな計画を策定するのが筋だが、
法律が変わったから、今実際に動いている経営発達支援計画も見直すことを勧めている。
担当課長は、それまでの準備をチャラにして新たな計画づくりに取り組んだ。
7つある大項目の一つぐらい受け持とうと持ちかけたが、
自分で作ってみると断られた。
確かに、7つの項目全体の整合性がとれていないと、計画全体がチグハグになる。
そういえば、最初の経営発達支援計画を策定したときも、
ほとんど情報のない手探りのなかで、3日位別室に籠って作った記憶がある。
今日、専門家も交えて申請する計画の細部まで検討する予定だが、
素案を見る限り、作った担当課長の「想い」が随所に書き込まれており、
見直す必要がない計画のように思えた。
一昨日、7月31日に小規模事業者持続化補助金の第1回目の採択結果が発表になった。
当会から申請した10件は見事全て採択された。
採択率は100%だ。
全国の採択率は不明だが、県下の採択率は90%近い。
それでも当会としては久し振りの100%だ。
3人の経営指導員が苦労して支援、アドバイスした結果だ。
来月には2回目の発表となるが、申請した11件の採択結果が楽しみだ。
採択のキーポイントは、もちろん申請した小規模事業者の取り組み内容だが、
その取り組みを持続化補助金の求める内容に合致するよう修正、支援していくのが、
経営指導員の力量だ。
今年は、県版の持続化補助金も創設されたため、
万が一採択されなかった事業者は、この県版に再チャレンジができる。
しかし、国が不採択とした計画をそのまま提出はできないから、
持続化補助金の趣旨にもっと近づけるための計画のブラッシュアップは欠かせない。
今回採択された10件のなかにも、もっと違った内容に変更した方が、
売上アップや取引拡大につながると思われる計画もあったが、
果たしてそこまでできるのか、そこまでヤル気があるのかが判然とせず、
申請者の計画を基本的に尊重し、あまり深さや幅広さを求めずに申請したものもあった。
結果的に採択となったが、採択された計画通りに事業に取り組めば
全てOKというわけではなく、
環境変化や取引先の事情などで、見直しを余儀なくされるものも少なくない。
いずれにしても、100%採択となった10事業所は、新たな取り組みを行うことになる。
目標通りの成果が出ることを祈りたい
今日は7月の最終日だ。
ことしの7月は、6月に続いて長梅雨に明け暮れた。
この2カ月、そんなじめじめした天気が続いたが、
商工会では小規模事業者持続化補助金の申請の支援、事務に追われた。
この補助金も早いものでもう6年目になる。
小さな企業が売上増加や販路開拓などに取り組む際、
その費用の3分の2を、最大50万円まで国が補助してくれる。
当商工会の会員事業所でも、この5年間に既に延べ80社がこの補助金を受け、
店舗改装やチラシ配布をはじめ、新たなビジネス展開、
新メニューに必要な冷凍庫の導入など、さまざまな取り組みを行っている。
その持続化補助金の申請が、ことしは6月と7月の2回に分けて行われた。
これはさまざまな理由が重なってそうなったものだが、
経営指導員は、じめじめした梅雨の間中、持続化補助金の申請・支援業務に忙殺された。
といっても、この間、セミナー2回や会員アンケート、創業塾、ゴルフ大会など
他の事業や融資あっせんも多かったため、日々仕事に追われていた。
お蔭で、ことしは21事業所がこの補助金を申請する予定で、
採択率はわからないが、採択された事業所は、
年末までの約4、5カ月、申請した計画に基づく事業に取り組むことになる。
今年は九州が大雨の災害に遭った。
熊本地震のときもそうだったが、被災地では、災害復興も含めた取り組みとなるため、
持続化補助金の採択率が上がる。
おそらく九州の被災地では、持続化補助金はほぼ100%採択される。
そうなると、相対的に、他の地域の採択率は下がることになる。
これも致し方ないが、できるだけ多くの申請が採択されるよう、
経営指導員は、残業や休日返上で、申請書のブラッシュアップに取り組んでいる。
いい結果がでることを願いたい。
今週の火曜日、9日の夜マネジメント委員会を開催した。
この委員会は、商工会のマネジメントを協議する委員会で、
メンバーは正副会長と内部組織である部会や委員会などの長。
商工会全体の目標である中長期目標の策定、評価と、
経営発達支援計画の策定、評価を行い、それぞれPlan Do Check Action
いわゆるPDCAを回していくための委員会だ。
ことしは第3次中長期目標の策定と経営発達支援計画の再申請が重なる。
平成27年の最初の経営発達支援計画の申請の際、
中長期目標との連動を考え、最終年度が同じになるよう期間を調整して申請した。
中長期目標は、組織、財政、事業を中心に、商工会全体の目標だが、
経営発達支援計画で、国が商工会などに求めたのは、小規模事業者の支援、
特に事業計画を策定して、小規模事業者がそれに基づく経営行っていくよう
商工会などが支援する計画だ。
つまり、中長期目標の中の小規模事業者支援に特化したものが
経営発達支援計画という位置づけだ。
両方の策定に当たって重要となるのが、会員や小規模事業者のニーズの把握だ。
そこで、今回のマネジメント委員会で、
原案を示してアンケートの設問内容や実施方法などについて議論した。
前回のアンケートの際は、まだ経営発達支援計画は俎上に上っていなかった。
ところが今回は、経営発達支援計画に加えて、
事業継続計画(BCP)策定支援計画も作らなければならない。
何か、計画、計画でぐるぐる巻きにされているようだが、
小規模事業者の事業計画策定を商工会が支援するのだから、
その商工会が自ら計画づくりを行うのも当然と言えば当然か。
しかし、国からガイドラインが示されて計画づくりを行うが、
申請すれば必ずしも認定されるとは限らない。
本県でも何回も申請し直した商工会がある。
あまり計画づくりにエネルギーを費やされると、
他の事業が疎かになりかねない。
それでも国に認定される計画を作らないと
当会もマネジメント委員会も面子が立たない。
⇒ michi (04/25)