第30回の節目となった「昭和町ふるさとふれあい祭り」が終わって10日ほど経った。
台風25号の影響が心配され、
数日前から出店者から「台風でもやるんですか」
といった電話が何本も入った。
町では、既に台風の進路や速度といった詳細なデータを掴んでいたと見えて、
商工会からの問い合せにも担当者には全く動じた風もなかった。
予想通り台風は進路を日本海側にとり、
日本列島に近づくと急速に速度を上げて、
関東周辺にそれほどの被害をもたらすことなく、無事に通り過ぎた。
天気は確かに良かった。
いやむしろ天気が良すぎた。
甲府の気温は33.5℃まで上がり、祭りの出店者のなかにも、
熱中症と思われる症状の人が複数出た。
「フェーン現象が影響した」との報道があった。
台風一過などでよく耳にすることばだが、詳しくはわからない。
そこで調べてみた。
湿った風が山脈を越える際、
風が山腹を上がる時は100mに付き約0.5℃気温が下がり、湿った水分を雲にして、
乾いた風が山頂を越えて吹き下がる時は100mにつき約1℃温度が上がる
現象をいうらしい。
つまり、台風の風が高い山脈を越えて乾いて吹き下がって気温を急激に上げたのだ。
ふれあい祭りの前日には確か新潟市で36℃という
10月としては国内最高気温を記録した。
イベントの出店品目の売れ筋は当日の天気に大きく左右される。
7日のふれあい祭りもかき氷や飲み物が飛ぶように売れた反面、
焼きそばや唐揚げ、焼き鳥など温かい食べ物は苦戦していた。
しかし、出店者が品目を決め、保健所に提出したのは9月上旬だから、
10月7日の天気が読めるはずもなく、
自店の「逸品」にこだわった店がほとんどだった。
台風が早く通り過ぎ、天気には恵まれたが、
逆にフェーン現象に「してやられた」感のある店が多かったが、
来年は温かい系がよく売れる肌寒い日となるかもしれない。
今日10月10日は、その昔「体育の日」だった。
今は10月の第二月曜日と決められ、ハッピーマンデーとして定着しているが、
これも2000年からの話で、それまで体育の日といえば
曜日に関係なく10月10日と決まっていた。
体育の日が10月10日と決まったのは、
1964年の前回の東京オリンピックの開会式の日を記念してのものだった。
あれからもう半世紀以上経つ。
再来年には2020東京オリンピックが開かれる。
10月10日は「晴れの特異日」だったと聞いたことがある。
それが、夏季大会とてしては前例のない10月という遅い時期に
オリンピックが開かれた理由だと実しやかに語られた時期があった。
確かに10月になると秋雨前線は南下して消滅し、晴れの日は多くなるが、
10月10日が晴れの特異日だったというデータはないらしい。
当時の諸事情がオリンピックの開会式を遅くしただけかもしれない。
2020東京オリンピックの開会式は7月24日と決まった。
それとともに、10月の体育の日は秋雨前線のように消滅する。
代わりに2020年から7月24日が「スポーツの日」となり、
体育の日に代わる国民の祝日となる。
2020年に限っては「海の日」を7月23日(木)に移動し、
23日の木曜日から26日の日曜日までの4連休を作るらしい。
東京オリンピックを盛り上げようとする配慮だと思うが、
少し強引過ぎはしないか。
お蔭で半世紀も親しんできた体育の日の寿命が来年までとなり、少し寂しい気もする。
10月の3連休の真ん中で開催してきた当町のふれあい祭りはどうなるのだろう。
秋祭りの開催時期も少ない週末に集中するかもしれない。
旧体育の日にあたり、ふとそんなことを考えた。
9月に入ってもう10日経った。
秋の気配が静かに漂いはじめた。
それまで青々としいていた会館南側のホップの緑カーテンも、
色が褪せ始め、黄緑のカーテンにかわりつつある。
隣の田んぼの稲も色が抜け、稲穂が頭を垂れはじめている。
時折吹く風も、真夏の熱風から心地よい涼風に変わりつつある。
9月になると、早いところではもう秋祭りが始まる。
都留の八朔祭りや山中明神安産祭りなどは既に開かれた。
秋祭りは、稲作文化の時代の豊作を感謝する祭りが起源だと思うが、
なぜか祭り自体の担い手は、農家だけでなく、商店街の旦那衆も少なくなかった。
その名残で秋祭りに関わる商工会は結構多い。
昭和町のふるさとふれあい祭りは10月7日に開催される。
こちらは行政が関わって始まった祭りなので、
商工会はお手伝いに過ぎないが、ことしで30回の節目を迎える。
町の担当者は毎年、内野、外野から様々な要請を受け、
傍で見ていても結構大変な部署だ。
秋のイベントは天気に大きく左右される。
秋晴れの絶好の晴天があるかと思えば、
秋雨前線が停滞し、ズブ濡れのお祭りもたまにはある。
ふれあい祭りまであと1カ月足らとなったが、
ことしは台風の当たり年で、そちらの方も気にはなる。
強風が吹くと、イベント用のテントは脆い。
10年以上前になるが、あまりに強風でテントが煽られ、
会場設営の業者が慌ててテントをたたみにかかったことがあった。
節目の30回目のふれあい祭りが、多くの来場者に楽しんでもらえる
秋晴れの中で開かれることを願いたい。
今週末の日曜日、10月8日には昭和町ふるさとふれあい祭りが開かれる。
この祭りは、今年で29回目。
平成の年号と同じで、回を重ねるごとに来場者も増えている。
祭りを始めた理由は、町民の融和を図るためと聞いたことがある。
甲府市のベッドタウンとして町外からの転入者が増え、
新たな住民に一日も早く町に馴染んでもらうことが目的のひとつだったという。
確かに、昭和46年の町制施行当時の人口は6,000人足らずだった。
それが、あれよあれよという間に増え続け、
お祭りを始めた平成元年には2倍の約12,000人、
それが今年中には20,000人の大台に乗ると見られている。
人が増えているのだから、
お祭りの来場者も増えて当たり前といえばそのとおりだが、
町の担当課を中心に、来場者を増やす工夫を重ね、
様々な仕掛けを凝らした賜物でもあり、
商工会もそれに協力してきた。
今年は、テントの大きさを一回り小さくし、
その分テント数を増やした。
全部でテントは110張りを上回る。
100張りを超えるイベントは、大規模イベントだ。
商工会からも会員事業所など45店が出展する。
イベントは天候に左右される。
ふれあい祭りの当日が秋晴れの快晴となることを祈りたい
⇒ michi (04/25)