今年、令和2年の正月は天候に恵まれ、
暖かい穏やかな新春を迎えた。
今年は暖冬らしく、雪の心配はあまりしなくてよさそうだ。
官公庁をはじめ、企業などは今日が仕事始めのところが多く、
商工会も今日から業務開始だ。
とはいっても、仕事始めからしばらくは年始の挨拶回りの来客が多く、
あまり落ち着いて仕事に集中してはいられない。
1月29日には、町との連携を深める商工業振興協議会を開催する。
会長から町長に予算を含めた施策などの要望書を手渡し、
町長から来年度の施策などの講演を聞く。
来年度予算については、町の担当課とも何回か打合せしており、
心配してくれる議員の会員などもいる。
去年は、経営発達支援計画を町と共同申請した関係で、
町の担当課長や係長とは何回も会議を開いた。
その席上、国に認定されれば来年からスタートするこの計画に関係して、
来年度の施策についても議論していた。
正式な予算要望ではないにしろ、こうしたいわば「水面下」の意見交換が
重要なことが多い。
小規模企業振興基本法の制定で、商工会を取り巻く環境は大きく変わった。
持続化補助金の創設や経営発達支援計画など、
商工会の果たすべき役割は一気に重くなった。
今年もその責任を果たすべく組織を挙げて取り組む決意を新たにした。
暦の関係で今年は今日が仕事納めだ。
業務だけでなく、大掃除や花壇の草取りなどに追われているうち、
もう既に冬至を過ぎて、日はまた長くなり始めている、はずだ。
経営指導員は、年末までが期限の持続化補助金の取りまとめで忙しいうえ、
ここにきて融資も何件ずつか抱えて、バタバタしていた。
新年号の会報もいつもより「押して」の発行となり、
あれやこれやで、一緒に配るビジネスノートの配布が今週となってしまった。
会員への配布は、年間2回は65人いる商工振興委員にお願いしているが、
その振興委員への依頼が例年より1週間ほど遅れてしまった。
先週あたりから、何本か
「ビジネスノートの配布はまだか」
という会員からの電話も頂いており、心苦しかったが、
会員の増加とともに、商工振興委員に配布してもらう準備だけでも丸1日以上はかかり、
言い訳だが、結局、今週の配布となってしまった。
特にビジネスノートは、仕事に活かせる情報が載っているだけでなく、
手帳やダイアリーのように日々の記録などが記入できるため、
重宝に使って頂いている会員が意外に多い。
少し前までは、保険会社や金融機関などが、
立派な装丁のビジネスダイアリーを年末に配布してくれたが、
バブル崩壊が原因なのか、スマートフォンの普及のせいだろうか、
そういったものが配られることはほとんどなくなった。
商工会のビジネスノートは、そんな状況のなかで「しぶとく」発行し続けており、
ことしも何とか年末には会員の手元に届けることができそうだ。
来年は閏年で東京オリンピックも開かれる。
いい年になることを願いたい。
運転中にスマートフォンなどで電話したり、見たりしても一発免停にもなるという
道路交通法の改正(12月1日)から半月経った。
まだ周囲にこの違反で捕まったという話を聞かないから、
今回の改正による厳罰化が一定の効果を挙げているとみるべきだろうか。
これで最近特に目についたウィンカーなしの右左折や、
スマートフォンに気を取られての追突事故が減ることは間違いない。
スマートフォンの普及は確かに世の中を便利にした。
使われているリチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した
吉野彰博士の功績は大きい。
しかし、スマホはほとんどの場合電話する側には便利だが、
電話を受ける側には不都合なこともある。
先日用事があってある商工会の職員に電話した。
しばらく呼び出しても出ないので、別の職員に電話してみた。
するとすぐ電話に出たが声が小さい。
「今会議中ですが、急用ですか」
と聞いてきたので、つい「急用ではない」と断りながら用件を伝えてしまった。
後で考えて、さぞ迷惑だったのではないかと思い、
お詫び電話をしておいた。
トイレにいようが歯を磨いていようが呼び出し音は鳴る。
なかには、2,3回呼び出し音を鳴らして電話を切り、
こちらから電話をするのを待つ強者もいる。
電話する側には、常に持ち歩いているから確実に相手につながり、
そのとき電話に出なくても、履歴を見て相手からかけてくれるという便利さがある。
いずれにしても、便利さも時には仇となる。
電話した相手が「ながら携帯」で捕まって、
多額の罰金や免停を受けたのでは、寝覚めが悪い。
車社会の本県ではスマートフォンの「運転中ボタン」を
特別仕様で大きくしてもらいたい。
もしかしたらそんなアプリがもう出ているかもしれない。
一昨日、新潟県の南魚沼市の診療所で、
冬眠している2頭のツキノワグマが見つかったというニュースが流れた。
クマが見つかったのは診療所1階の倉庫だというが、
診療所は開いており、リハビリなどで通院する患者もいたそうだが、
倉庫を開けて見つけたという業者はさぞ驚いたろう。
そういえば明後日12月12日からは、二十四節気のひとつ熊蟄穴で、
「くま あなに こもる」と読む。冬眠の時期だ。
ことしは人家の近くでクマ出没のニュースが多く、
クマに襲われた件数は昨年の2.5倍もあるという。
専門家によると、ことしは全国的にクマの餌となる植物が凶作で、
柿などを目当てに人里まで下りてきているらしい。
クマの冬眠は、正確には冬籠りとって、カエルやリスなどとは違うらしい。
どこが違うかというと、カエルやリスなどは体温が下がって、
仮死状態のようになって深く眠る。
ところがクマは、冬籠りの間に出産し、授乳もする。
冬籠り中のクマの脳は、通常の睡眠中とほぼ同じパターンで、
しかも3〜4時間おきに、起きているときと同じ脳波になるらしい。
つまり、代謝を落としてウトウトしている状態で、
3〜5日周期で、体温を37℃に戻してから また下げることを繰り返すという。
だから出産も、授乳も可能ということだ。
うっかり冬眠中だからといって安心していると、
突然起き出して動き出す危険もある。
南魚沼市のツキノワグマがどうなったか続報はないが、
警察が出動したらしいから、心配はなさそうだ。
11月29日から12月1日まで、週末の3日間、
イオンモール甲府昭和のさくら広場で開催した逸品フェアが大盛況のうちに終了した。
屋内でのフェアとはいえ、天候にも恵まれ、
イオンには多くの来店客が訪れ、会場は多くの人で賑わった。
出展した13店も思い思いの工夫を凝らして臨み、
用意した商品を完売した店が続出した。
まだ集計途中だが、全体の売上も予想を大きく上回ったようだ。
出展にあたり、13店にはそれぞれの思惑もあった。
初めての、どちらかというと畑違いのあまり馴染みのない商品を販売し、
初日の反省から試食品を用意したら、残りの2日間はたちまち完売した店や
店でしか出したことのないメニューをテイクアウトで販売し、
3日間とも完売した店など、それぞれに自信にもなったところが多かった。
次回への反省点や改善点もいくつかあった。
出展者の多くに共通するのは、せっかく魅力ある商品やメニューがあっても、
あまり知られていないこと。
来店しないと伝わらないおいしさや品質を店の紹介や案内チラシなどを用意し、
フェアでの販売を自店への誘客につなげる工夫も必要だと感じた。
フェアの盛況を目の当たりにし、
あるところから、フェアの常設のご提案もいただいた。
人手のない小さなお店が、たとえ入れ替わりに出展するとしても
大型店の一角への一定期間の出展を実現するには、ハードルがいくつもある。
それでも、そういった提案をいただくことが、この逸品フェアの成功を物語っている。
「センスが良すぎて商工会のイベントには見えない」
「もっと大きな団体がやるレベルの催しだ」
などと何人かからお褒めのことばをいただいた。
通算4回目となるこのフェアもワンランクアップした感がある。
連日深夜まで準備にあたった職員には、大きな励みと自信につながったはずだ。
来年はヨーカドーで開催の予定だ。
成功に浮かれてばかりはいられない。
さらにランクアップできるよう、今から気を引き締めて仕込みにかからなければならない。
今日から3日間、イオンモール甲府昭和のさくら広場で逸品フェアを開催する。
一昨年度もここをお借りして開催し、
昨年度はイトーヨーカドー甲府昭和店で開催したのに続き、
3年続けて大型店と連携して開催する。
これは、国に認定された経営発達支援計画に基づき、
小規模事業者の販路開拓に向けて、国の伴走型補助金を受けて開催するもの。
ことしは一味違ったフェアを目指した。
まず、出展者の商品やサービスなどのブラッシュアップに向けて、
専門家が直接お店などを訪れ、
平日2万人、土日4万人といわれるイオンモールの来店者にアピールできる
商品やサービスの改良に取り組んだ。
なかには、このフェア向けの特別な新商品を考案したところもある。
イオン来店者の反応次第で、新たな商品として売り出す意気込みだ。
会場のディスプレイは経験豊富な専門のデザイナーに依頼し、
会場設営も県内外でイベント設営に実績をもつ業者が請け負う。
これまで数カ月、職員はもとより出展者も様々な準備をしてきた。
いよいよ今日から本番だ。
出展ブースの前をひっきりなしにお客さんが往来する状況で、
自分の店の商品やサービスが果たしてイオンモールのお客さんに受け入れられるのか。
関心のない客は素通りだし、興味をもったお客さんにどうアプローチするか。
フェアが終わったら、イオンのバイヤーからの専門知的なアドバイスも受けられる。
自店の商品などにお客さんを惹きつける魅力があるのか、
もしないとすると、それは価格なのかパッケージも関係するのか、
そもそもその商品自体に力がないのか。
いろいろなことが考えられる。
このフェアが幕を閉じたら、それで終わりではなく、
フェアでの経験を活かして、「次」につなげてもらいたい。
もうすぐ師走。12月が目前だというのに雨模様の日が続く。
秋雨前線が居座っているのか、11月に入って、もう雨が降った日は10日位ある。
晴れの日もあるが、雨模様の日は曇りだから、日照時間も短い。
秋野菜にはそこそこの雨は恵だが、秋晴れの日もある程度必要だろう。
こんなに雨や曇りの日が多くては生育に影響が出そうだ。
昨日、山中湖まで週何日か仕入に行く会員と話したら、
いつ雨が雪になってもおかしくないほど冷え込んでいるという。
天気予報を見たら、この週末には山中湖の最低気温は−5℃、−6℃となっている。
それでもお天気マークは雨で雪ダルマはないから一安心だ。
まだスタッドレスに替えていないというから、早めの準備をしないと、
「行きはよいよい帰りは恐い」状態になりかねない。
雨のうちはまだいいが寒い日が続くといつ雪に変わるか心配になる。
そこで盆地の初雪はいつ頃なのか調べてみた。
甲府の初雪は平年だと12月10日頃だ。もう2週間しかない。
もっとも、盆地の降雪量が多くなるのは年明け以降だから、
いますぐどうということもないはずだ。
ただし、道路の凍結は降雪ばかりではなく、
夜間に降った雨が明け方には凍結することもあるから、油断は禁物だ。
盆地が雨でも、標高の高い富士五湖や八ヶ岳周辺では雪になっていることがある。
もうすぐ雪や寒さに備えた対策が必要な季節になる。
それにしても雨の日が多い。
昔、気象心理学とかいう学問があって、
どんよりとした曇天の日や雨が降る日は、
人の心も曇りがちになるという話を聞いたことがある。
そんな話を思い出すほど雨の日が多い11月となった。
11月17日、18日の両日、一泊2日で、本会役員や商業・工業部会の役員が
山形県を視察研修した。
研修の主目的は白鷹町商工会が平成29年度から町に要望して実現した
町版の持続化補助金とその活用状況。
研修には町長と担当課長に加え、県議も同行していただき、
町の小工業振興施策への意欲に先方も驚いていた。
白鷹町は江戸時代から紅花(ベニバナ)の産地として知られていた。
ベニバナは赤い染料としてだけではなく、口紅の原料として、
江戸時代には同じ重さの金と同額で取引されていたという。
白鷹町はこれ以外にも白鷹紬、深山和紙、最上川にある日本一のアユの簗(やな)など、
特産品や資源に溢れた町。
特産品の乏しい当町にはうらやましい限りだが、
東北の他県と同じように過疎に悩まされており、
最盛期28,000人いた人口が、今は半減し、14,000人を割り込んでいるという。
そんななかで、国が創設した50万円を補助してくれる持続化補助金に注目し、
県と町が3年前から小規模事業者の販路開拓や売上向上に補助金を交付する制度を創設し、
白鷹町では、すでに162事業所がこれを受けて様々な取り組みを行ってきている。
この活用事業所の割合が、
何と町内小規模事業者の3分の2を超えているというからすごい。
さらに特筆すべきは、この持続化補助金を手段として、
経営発達支援計画の事業計画作成とリンクさせ、
補助金を活用して次の段階の新商品開発や販路開拓にチャレンジする意欲ある会員を
専門家派遣も含めた伴走型で支援しているところだ。
既に白鷹紬の小物や紅花の色を活かした名刺入れなど、
次々と新製品を開発し、事業者を支援している。
研修の際、白鷹町商工会の黒澤会長さんが、
「会員のために何ができるかを常に考えている」と何回かおっしゃっていたが、
その精神が役員をはじめ、職員にも行き渡っていると感じた。
遠く山形の地で頑張っている商工会と職員を目の当たりにし、
うれしさと誇らしさも感じた研修だった。
紅葉前線が南下してきた。
日光いろは坂の紅葉はもう見頃のピークを迎えているという。
今年の紅葉は10月には北海道をスタートし、
今週末には甲府盆地も見頃になりそうだ。
秋の紅葉前線は北からはじまり、春の桜前線が南から始まるのは当たり前だが、
紅葉前線には標高や、桜と違って落葉樹の種類が大きく関係するため、
桜前線とは少し違った前線模様となる。
紅葉の筆頭は赤く色づくモミジやカエデ、赤い実を付けるナナカマドなどだが、
周囲に緑の針葉樹があると、紅葉の色づきがいっそう際立つ。
河口湖では、11月1日から既に紅葉祭りが始まっており、23日まで開かれている。
湖畔のもみじ回廊は午後10時までライトアップされている。
紅葉前線は、11月中も南下を続け、最も遅い鹿児島は12月10日頃が見頃だ。
あれ、沖縄はどうした、というと、実は沖縄には紅葉がない。
沖縄は亜熱帯気候で、一年を通して雨が多いため、常緑樹しかない。
稀に数枚の葉が色づくことがあるらしいが、これは極めて希少らしい。
もし沖縄で紅葉しているような木を見つけたら、
それは病気で枯れる寸前の木だと思っていいという。
紅葉前線がさしかかり、いよいよ秋も深まって、
あと2週間余りで師走を迎える。
当商工会では、その11月29日から12月1日にかけての週末、
13店が自慢の商品などを販売するイオンモールで逸品フェアを開催する。
会場は「もみじ広場」ならぬ「さくら広場」だが、
お近くにお寄りの向きはご来場あれ。
今日は、甲府盆地一帯が濃い霧に覆われた。
それでも幹線道路はまだ視界が100m以上あったが、
昭和町に入ると一気に霧が濃くなった。視界は20〜30mしかなかった。
川霧だろうか。
霧にはどんな種類があるのか調べてみた。
川霧というのは、風呂の湯気と同じ原理で、
暖かい水面上に冷たい空気が入り、水面から蒸発がおきて、
その水蒸気が冷たい空気に冷やされて発生する。
冷たい空気が暖かい川や湖の上に移動した際にみられるもので、
発生要因から区分すると、蒸気霧という種類らしい。
しかし、今日は川のないところでも濃霧だったから、この蒸気霧ではない。
今日の霧は、盆地によく見られるのが放射霧という霧らしい。
この霧は、晴れた冬の日などに、地表面から熱が放射されて地面が冷える。
冷えた地面が、地面に接している水蒸気を多く含んだ空気を冷やすことで
発生する。そういえば昨晩も小雨模様だった。
この霧は盆地や谷沿いで発生しやすく、それぞれ盆地霧、谷霧という。
ライトやフォグランプを点けている車も多く、自車の視界確保というより、
対向車に自車を見やすくするための点灯が多かったようだ。
霧には、このほか発生要因によって、移動霧、前線霧、上昇霧などの種類がある。
移動霧とは、暖流上の空気が移動して、
夏の三陸沖から北海道の東海岸などに発生させる海霧などのこと。
前線霧とは、温暖前線付近で雨が降り、
湿度が上がったところに温度の比較的高い雨が落ちてきて、
雨粒から蒸発した水蒸気で空気中が飽和状態となり、
余分な水蒸気が水粒となって発生する。
上昇霧は、山の谷に沿って湿った空気が上昇し、露点に達したところで発生する。
それにしても、今日の霧は濃かった。
⇒ michi (04/25)